ホエイとソイ、何が違う?
プロテインは大きく2種類。原料が「牛乳」か「大豆」かの違いです。
| ホエイプロテイン | ソイプロテイン | |
|---|---|---|
| 原料 | 牛乳(乳清) | 大豆 |
| 吸収の速さ | 速い | ゆっくりめ |
| 腹持ち | 普通 | 良い(満腹感が続きやすい) |
| 乳糖 | あり(WPCタイプ)/ほぼ無し(WPIタイプ) | なし |
| おすすめの飲みどき | 運動後すぐ・朝(吸収が速いのを活かす) | 間食代わり・夜(腹持ちを活かす) |
| こんな人に | 運動後にサッと補給したい人 | 牛乳でお腹を壊す人・植物性がいい人・腹持ち重視 |
運動する人・お腹が丈夫な人に
吸収が速く、筋肉の材料がすばやく届きます。トレーニングをする人の定番。ただし乳糖(牛乳の糖)でお腹を下す人は注意。その場合は乳糖をほぼ除いた「WPI」タイプを選ぶと安心です。
お腹が弱い人・腹持ち重視に
大豆由来で乳糖ゼロ。牛乳系でお腹がゴロゴロする人や、植物性で揃えたい人に。ゆっくり吸収で腹持ちがよく、間食を減らしたいダイエット中とも相性がいいです。
※「ソイ=大豆イソフラボンでホルモンに影響が…」と心配されることがありますが、通常の摂取量であれば健康な人に問題はないとされています。気になる持病がある方は医師に相談を。
(おまけ)カゼインという第3の選択肢
もう1つ「カゼイン」も牛乳由来であります。吸収がとてもゆっくりなので、寝る前にゆっくり補給したい人向け。ただ初心者が最初に選ぶ必要はありません。まずはホエイかソイで十分です。
EAAって何?BCAAやプロテインと何が違う?
ここが一番こんがらがるポイントなので、表で整理します。
| 正体 | 吸収 | ざっくり言うと | |
|---|---|---|---|
| プロテイン | たんぱく質そのもの(食品) | ゆっくり | 「たんぱく質のかたまり」。食事の代わりにもなる |
| EAA | 必須アミノ酸 9種 | とても速い | プロテインを"分解済み"にしたもの。すぐ届く |
| BCAA | 必須アミノ酸のうち3種だけ | とても速い | EAAの一部。今はEAAの方がすすめられることが多い |
かんたんに言うと——プロテインは「食べ物」、EAA/BCAAは「すぐ効くアミノ酸ドリンク」。EAAは必須アミノ酸9種が全部入っていて、BCAAはそのうち3種だけ。だから最近は「BCAAよりEAA」と言われることが多いです。
EAAを飲むタイミングは?
一般的には運動の前〜運動中に飲む人が多いです。理由は、空腹でトレーニングすると体が筋肉を分解してしまうことがあり、それを防ぎたいから。吸収が速いEAAは、この用途と相性がいいんです。
ただし正直に言うと——「運動後30分のゴールデンタイムに飲まないと損!」みたいな話は根拠が弱いです。一番大事なのは1日のトータルのたんぱく質量。それが足りていれば、タイミングに神経質になる必要はありません。
正直な話:初心者はEAAより、まず食事とプロテイン
ここがこのブログの本音です。EAAは必須ではありません。1日のたんぱく質が食事+プロテインで足りているなら、わざわざEAAを足さなくても大丈夫。値段も高めです。
順番としては、①まず食事でたんぱく質を意識する → ②足りなければプロテインで補う → ③トレーニングを本格的にやるようになったら、必要に応じてEAAを検討する。この順がムダがありません。サプリは"魔法"ではなく"補助"。頼りすぎないのが、長く続けるコツです。
ちなみに私が毎日飲んでいるのは、たんぱく質にビタミンなどもまとまったオールインワンタイプです(実際に使っているもので紹介しています)。あれこれ揃えるのが面倒な人には、1つで済むタイプもラクでおすすめです。
注意:「飲むほど良い」は誤解です
プロテインは、飲めば飲むほど筋肉がつく・痩せる、というものではありません。ここ、勘違いしている人がとても多いポイントです。
そして見落としがちなのが、プロテインにもカロリーがあること。1杯でだいたい100〜150kcalほど。良かれと思って何杯も飲むと、たんぱく質ではなく"ただのカロリーオーバー"で太ることもあります。「ヘルシーなドリンク」ではなく「たんぱく質を補う食品」と考えるのが正解です。
目安は、1食あたり20〜30g、1日に体重×1.5〜2g程度。それも食事だけで足りているなら、無理にプロテインを足す必要はありません。たくさん飲むより、必要な分を、何回かに分けて。これが効率的です。
まとめ
①ホエイ=吸収が速い・運動向き(お腹が弱いならWPI)。ソイ=乳糖なし・腹持ち良い・お腹に優しい。迷ったら、自分のお腹に合う方でOK。②EAAはプロテインを分解済みにした"すぐ効くアミノ酸"。BCAAはその一部。③EAAは初心者には必須じゃない。まず食事+プロテインで十分です。難しく考えず、続けられるものから始めましょう。
参考にした研究
- 参考1:Mooreら(2009, American Journal of Clinical Nutrition)— 1食あたり約20gのたんぱく質で筋たんぱく合成がほぼ最大になった
- 参考2:Macnaughtonら(2016, Physiological Reports)— 全身では1食40g程度までは合成が高まる場合があると報告
※研究は対象者や条件によって結果が変わります。数字はあくまで目安です。この記事は一般的な栄養の情報と運営者個人の体験をまとめたものです。持病がある方、治療中の方、アレルギーのある方は、医師など専門家に相談してください。