先に注意。 この記事の数値はすべて「一般的な目安・概数」です。必要な脂質の量や種類のバランスは、活動量・年齢・体格・体調によって変わります。特定の人に当てはめて断定するものではありません。脂質異常症など持病のある方、治療中の方、妊娠中の方は、脂質の摂り方について必ず医師・管理栄養士など専門家にご相談ください。

📌 この記事でわかること

  • 脂質は悪者じゃない(体に必要な役割がある)
  • 良い脂質と、頻度・量に注意したい脂質の見分け方
  • 良い脂質でも摂りすぎはNG(脂質=高カロリーだから)
  • 1日のだいたいの目安と、専門家への相談が必要なケース

脂質は『悪者』じゃない

ダイエットというと、まっ先に減らしたくなるのが脂質かもしれません。たしかに脂質は高カロリーなので、摂りすぎは要注意です。でも、脂質そのものが悪者というわけではありません。むしろ体にとって欠かせない役割がいくつもある、と一般に言われています。

たとえば脂質は、ホルモンや細胞の材料になったり、ビタミンA・D・E・Kといった「脂溶性ビタミン」の吸収を助けたりするはたらきがあるとされています。これらのビタミンは油に溶けて吸収されやすいタイプなので、脂質が極端に足りないと、せっかくの栄養を取りこみにくくなる、という考え方です。

また、脂質は満腹感や腹持ちにも関わると言われています。脂質を極端にゼロに近づけようとすると、食べた気がしなくて反動が来たり、体調がすっきりしなかったり、ということも起こりがちです。私の場合も、脂質を「敵」と決めつけて減らしすぎた時期は、かえって長続きしませんでした(あくまで私の体感です)。

💡 ポイントは「ゼロ」じゃなく「質と量」脂質は減らしすぎても不調のもとになりかねません。目指したいのは「脂質ゼロ」ではなく、良い脂質を、適量で。質の良いものを選びつつ、高カロリーなので量は摂りすぎない——この両輪が基本だと言われています。

良い脂質(積極的に摂りたい)

ここからは『質』の話です。同じ脂質でも、種類によって体に与える影響が変わると言われています。一般に「積極的に摂りたい」とされるのは、次のような脂質です。

良い脂質

青魚のEPA・DHA(オメガ3)

さば・いわし・さんま・鮭などの魚に多いとされる脂です。良い脂質の代表としてよく挙げられます。揚げ物を魚に置き換えるだけでも、摂る脂の質を変えやすいと感じます。

良い脂質

オリーブオイル

炒め物やドレッシングに使いやすい油。サラダ油の一部を置き換える使い方が一般的です。ただし油である以上カロリーは高いので、量はほどほどに。

良い脂質

ナッツ(素焼き・無塩)

アーモンドやくるみなどに含まれる脂は良いと言われます。間食をお菓子からナッツに置き換える人も。ただし量は要注意(後述します)。

良い脂質

アボカド

「森のバター」とも呼ばれる果物で、良い脂質を含むと言われます。サラダやトーストに足しやすい一方、こちらもカロリーは低くありません。

良い脂質

えごま油・亜麻仁油(オメガ3)

オメガ3を含むとされる油。加熱より、できあがった料理やサラダに「かける」使い方が一般的です。これも油なので、かける量はスプーンで控えめに。

ざっくり言うと、良い脂質は青魚・オリーブオイル・ナッツ・アボカド・えごま油や亜麻仁油あたり、と言われています。野菜が苦手な私でも、揚げ物を魚に置き換えたり、サラダ油の一部をオリーブオイルにしたり、という「置き換え」なら取り入れやすいと感じています。

注意したい脂質

反対に、頻度や量に気をつけたいとされる脂質もあります。これらも「絶対だめ」というより、当たり前・毎日が続くと積み上がりやすい、という距離感で捉えるのがおすすめです。

⚠️ トランス脂肪酸を含むとされるものマーガリン・ショートニングや、それらを使った一部の洋菓子・菓子パン・揚げ物などに含まれることがある、と言われています。摂りすぎは健康面で好ましくないとされるため、頻度をほどほどにしておくのが無難です。毎日のおやつが菓子パンや洋菓子、という習慣がある方は、頻度を見直すだけでも変わりやすいと感じます。
⚠️ 飽和脂肪のとりすぎ脂の多い肉・バター・加工肉(ベーコン・ソーセージなど)に多いとされる脂です。これらもおいしくて使いやすい反面、毎食・毎日が当たり前になると摂りすぎにつながりやすいと言われています。メインを脂の少ない肉や魚に寄せる、という置き換えが取り入れやすいです。
⚠️ 外食の揚げ物の「重ね」外食では、揚げ物に揚げ物を重ねたり、油の多いメニューが続いたりしがちです。1回が悪いわけではありませんが、揚げ物の連続はカロリーも脂質も積み上がりやすいので、続いた翌日は魚や蒸し料理に寄せる、といった「ならし方」を意識すると安心です。

良い脂質・注意したい脂質の早見表

ここまでを表でざっくり整理しました。あくまで一般的な分類の目安で、調理法や商品によって変わります。

種類多いとされる食品(例)ひとこと
オメガ3(良い脂質)青魚(さば・いわし・鮭など)、えごま油、亜麻仁油良い脂質の代表とされる。揚げ物→魚の置き換えが入りやすい
オリーブオイル系(良い脂質)オリーブオイル、アボカド、ナッツ良いと言われるが油=高カロリー。量はほどほどに
飽和脂肪(とりすぎ注意)脂の多い肉、バター、加工肉だめではないが「毎日が当たり前」だと積み上がりやすい
トランス脂肪酸(頻度注意)マーガリン、ショートニング、一部の洋菓子・揚げ物摂りすぎは好ましくないとされる。頻度をほどほどに

※種類分けは一般的な目安です。実際の含有量は商品・部位・調理法で変わります。正確な値は食品の栄養成分表示などでご確認ください。

良い脂質でも摂りすぎはNG

ここがいちばん見落としやすいポイントです。「良い脂質だから、いくら摂ってもOK」ではありません。オリーブオイルもナッツもアボカドも、質は良いと言われますが、脂質である以上カロリーは高めです。質が良くても、量を増やしすぎれば総カロリーはどんどん積み上がります。

⚠️ 良い脂質ほど「量」に気をつけたい目安として、油は大さじ1で約110kcalくらい、ナッツはひと掴みでも結構なカロリーになりやすい、と言われています(あくまで概数です)。「体に良いから」とドレッシングやかける油を増やしすぎたり、ナッツを袋ごと食べたりすると、せっかくの良い脂質も摂りすぎになりかねません。質が良くても量は控えめに、が基本です。

とくに気をつけたいのが、かける油・ドレッシングの量です。サラダ自体は軽くても、ドレッシングやオイルをたっぷりかければカロリーは一気に上がります。私の場合は、油やドレッシングは「全体にうっすら」を目安にして、足りなければ少しずつ足す、という順番にしてから、知らないうちに摂りすぎる、ということが減りました(あくまで私の工夫です)。

1日の目安と健康注意

では、脂質はどれくらいが目安なのでしょうか。よく使われる考え方がPFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)です。一般的な目安として、脂質は1日の総カロリーのうち、だいたい2〜3割くらいを目安にする、と言われることが多いです。ただしこれはあくまで一般論で、適切な割合は人によって変わります。数値を断定するものではありません。

とはいえ、毎回きっちり割合を計算する必要はありません。実際には「揚げ物の頻度を少し減らす」「かける油・ドレッシングを控えめにする」「揚げ物を魚に置き換える」といったゆるい工夫の積み重ねのほうが、続けやすく結果につながりやすいと感じます。

⚠️ 持病・通院中・妊娠中の方は必ず専門家へとくに脂質異常症など脂質に関わる持病・不安がある方は、脂質の量や種類について必ず医師・管理栄養士など専門家にご相談ください。適切な摂り方は人によって大きく異なります。この記事の数値はあくまで一般的な目安で、特定の方に当てはめて断定するものではありません。通院中の方、妊娠中の方も同様に、自己判断せず専門家に相談してください。

まとめ

①脂質は悪者ではなく、ホルモン・細胞・脂溶性ビタミンの吸収・満腹感に関わる大事な栄養。減らしすぎも不調のもとになりかねません。②ただし脂質は1gで約9kcalと高カロリーなので、量には注意。③良い脂質は青魚・オリーブオイル・ナッツ・アボカド・えごま油や亜麻仁油などと言われます。④注意したいのはトランス脂肪酸(マーガリン等)や飽和脂肪のとりすぎ、外食の揚げ物の重ね。⑤良い脂質でも摂りすぎはNG、かける油やドレッシングの量に注意。⑥1日の目安は一般にPFCで総カロリーの約2〜3割(断定はできません)。持病・通院中・妊娠中の方は必ず専門家へ。完璧を目指さず、置き換え・選び方から始めていきましょう。

モト・コンマトン

モト・コンマトン脂質ゼロを目指すより、揚げ物を魚に置き換えて、かける油を少し減らすだけで、私の場合は十分変わりました。難しい計算より、まずは「置き換え」と「量を控えめに」から始めると続けやすいですよ。

この記事のまとめ

  • 脂質は悪者じゃない(ホルモン・細胞・ビタミン吸収・満腹感に関わる)
  • ただし1gで約9kcalと高カロリー=質も量も大事
  • 良い脂質は青魚・オリーブオイル・ナッツ・アボカド・えごま油等
  • 注意はトランス脂肪酸・飽和脂肪のとりすぎ・揚げ物の重ね
  • 良い脂質でも摂りすぎはNG(かける油・ドレッシングの量に注意)
  • 1日の目安は一般に総カロリーの約2〜3割。持病等の方は専門家に相談

この記事は一般的な栄養の参考情報で、診断・治療ではありません。持病のある方、治療中の方、妊娠中の方などは医師・管理栄養士など専門家にご相談ください。